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ぬーべるきゅいじーぬ

 姫もダーリンもそれなりに年を重ねれば食に対して経験値は上がり、今まで高級なコース料理だって幾度も食べたことはあるし、いくら好き嫌いがあるといっても、そこまで偏食ではない。

 美味しいものには正当な評価を惜しまないし、未知の味でもそれなりに許容範囲はあってある程度の冒険だって嫌わない。

 多分、馬鹿舌ではないから、ビールの銘柄当てで二人とも賞品をゲットしたことも過去にはある。

 などと、くどくど書くのは、姫とダーリンが味のわからない輩では決してないと言いたいだけなんだけど。。。

 
 そのレストランは隠れ家のようで、明らかな表立った看板などはない。
 なのに、東京だ、関西だ、というところからわざわざ予約を取って訪れる人もいるという。
 こんな料理、仙台以外で食べたら倍の値段はするだろうから、なんてコスパの良い素晴らしいお店なんだろうと。。。しかし、ランチでふたり、一万円でいくらもお釣りが来なかったら、そうそう気軽に行くわけにはいかない。

 だからこそ、ドレスアップしてワクワク出かけたのだ。

 お店はシンプルで、実は姫はこの店の前身と更にその前もこのお店のあったレストランに行ったことがある馴染みの場所なのだ。内装は違えど、場所は旧知。でも、過去は長続きしないレストランだったのだ。

 で、一応、許可を取って写真を撮ってきたので、初めのシャガールの美しいお皿がセットされていた写真は許可前だったのでお見せできません。
 やはりそのお皿は見せるためのテーブルセッティングだったらしい。すぐに片付けられて、運ばれて来た前菜はミニトマトが3個お行儀よく並んでいる。美味しいトマトなので、味付けなしらしい・・・姫だって包丁を研いだらヘタをスペっと切り落としてお皿にお行儀よく立たせる位のことは出来ると思うよ。
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 スープはカプチーノ仕立てみたいに泡ののっている濃厚な魚介のスープで、姫はこれから始まる魔術のようなお料理の前奏曲のように美味しく味わったのだけど、ダーリンはすでにこの塩気のキツイ雑味の多い味にちらっと嫌な予感がしたと後で言っていたのですが。
 写真にはないけど、パンはカンパーニュ、やたら酸味の強い日本人には不向きのあじです。でも、バターだけはふんだんにあって、よかったわよ。


 春巻きのような皮で巻かれたエビはパリパリとして、唯一気にいったものと言えるかもしれません。
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 パスタをご用意と言われたので、ちょっと喜んだのですが、それはこの泡の載ったニョッキのことで、ねちょっとしたなんともつまらないお味。                  
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 そして鯖はさばです。
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あまり手を加えないと。で、こういうのは苦手です。
  
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 オニオンのローストは2時間かけたとか説明されましたが、歯ごたえを残しつつの2時間って意味があるのでしょうか?居酒屋で食べた玉ねぎのホイル焼きの濃厚で甘くて柔らかな料理の美味しさがよみがえり、何故そう出来なかったのか不思議です。
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 この豚肉、宮城野ポークとか言ってたかな、4時間かけたなら、1分グリルして5分休ませ、また1分グリルして5分休ませ・・・だったら、もっと柔らかくてナイフがスッと通るようにはできなかったのでしょうか?味だってシンプルだし、脂身嫌いのダーリンは削ぎ落としても、気持ちが悪くなるなどと、これがもし柔らかく薄い1枚のローストビーフだったら、評価は全然違うよ、との感想。
 脂身がそこまで嫌いではない姫ですが、豚肉だってもっと美味しいものを食べた経験は多々有り、なんでこれが何時間も手をかけたメイン料理なのだろうかと訝しく思うのでした。
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 デザートはちょっと期待していたのですが、グレープフルーツのシャーベットはかなり酸っぱく味のバランスが悪く、杏仁風味のものも取り立ててどうということもなく、過去に食べたデザートのいくつかのように心を震わす驚きはカケラもなく。
 焼き菓子も姫だってこのくらいのものは作ります。果物も驚きの果実ではなく、日常の姫の食卓のものの方が美味しいかなと。


 どちらかというと、ダーリンに言われるまでもなく、頭で美味しさを感じるタイプの姫ですが、いくら能書き、もとい、ご説明を受けてもどれも味に結びつかない、残念なランチになってしまいました。


 数日後、すぐそばの白髪のおじいちゃんのあげるとんかつを食べに行った二人は、そのジューシーな柔らかな肉を十分堪能し、豚肉の良さをあのレストランは殺してしまっていたよね~と、そしてこれがあの店のひとりぶんにも満たない値段で食べられるなんて、どうかしてるね、とつくづく話し合ったのでした。
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theme : こんなお店行きました
genre : グルメ

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